wolfland
自己紹介
1978年産まれ、LGBTのT(トランスジェンダー)です。戸籍上は女性、戸籍変更はせず(法律上現在はできず)に男性として生活しています(FtM)。
トランスジェンダーにとって、外見的な手術をしてもしなくても、裸を他人(親兄弟であっても)に見られるということは、とても屈辱的で惨めだと感じる方は少なくないと思います。
もし自分達(トランスジェンダー)が歳を取って誰かの世話にならないといけなくなったら…
認知症で自分の意志をうまく伝えられなくなったら…
今まで自分らしさを求めて生きてきたのに、最期は惨めな思いをしながら生きるのは嫌だと思いました。
だったらLGBTのために、職員もLGBTを集めて介護施設を作ろう!と、考え、今まで携わってきたデザインやインターネットの仕事を辞め、2011年に介護職に転職。
施設を作る為にはまず自分で介護の仕事や実情を知り、経験とスキル、知識を身に着ける必要があると思ったからです。それから約13年、介護の面白さにどっぷりとはまってしまい、特養のユニットリーダー、小規模多機能型施設の管理者等も務めてきました。
介護には同性介助という言葉があります。
しかし、私たちトランスジェンダーにとっての同性は男性でも女性でもなく、トランスジェンダーでしかありません。
初めは、LGBTの為に、利用者も職員もLGBTとそのパートナーや理解者を集めようと思っていました。
ですが10年現場で仕事をしていくうちに、
「囲ってしまっては意味がない」
と考え方が変わってきました。
今の社会ではまだまだ偏見も多く、理解されないと感じる当事者も多いですが、それはこちらにも責任があり、理解してもらいたければこちらも相手の考え方を受容し、こちらからオープンにして溶け込む必要があると思うようになりました。
当事者を囲うのではなく溶け込ませる施設を作るべきだ!との想いに至りました。
この根本の理念は当事者の自分ならではで、私にしかできないと思っています。
実務経験
平成11年 ゲームソフト制作
平成16年 ECサイト運営
平成22年 営業
平成24年 介護
平成26年 介護
令和3年 介護
・3DstudioMAXを使用して、家庭用ゲームソフト(ドリームキャスト)の背景CGの製作
・3Dオブジェクトのテクスチャー製作
ネットショップの運営(楽天・Yahoo・ヤフオク・自社サイト)
ゲームソフト製作で学んだ画像処理やパソコンの知識を生かし、店舗運営全般に携わる。
ただ商品を並べるだけのショップからお客様目線のショップに作り直し、売上増に貢献。自社サイトは月商200万から1000万に大幅アップ。
・光回線導入営業
・ケーブルテレビサービス加入営業
・WEBサイト提案営業
訪問販売というスタイル柄、敬遠されるお客様も多かったが、どんな人とでも楽しく対話ができるよう務めるなど、コミュニケーション能力が磨かれる。
精神的にも少々のことではへこたれない強さが身についた。
WEBサイトの提案営業では、様々な職種・業態の企業や店舗の社長・オーナー様と事業についての対話ができ、仕事をする上でも人生の上でも大変勉強になった。
また、目標達成の為のプロセス・改善方法などを徹底して考え実行する癖が身に付く。
サービス付高齢者住宅にて、施設内業務に従事。
介護の基本の三大介助、レクリエーションの企画・運営に従事。ボランティアの方との連携窓口も担当。イベントの日程調整・人員及び会場配置・タイムスケジュール調整も学ぶ。
特別養護老人ホームにて施設内業務の改善、職員指導にあたる。
また、自主勉強会を開催し、ノーリフト理念の浸透とそれに基づく移乗・移動・ポジショニングの指導やリスクマネジメント指導、接遇指導、職員間のチームワーク向上の為の座談会にて現状の問題点・改善点を話し合う等、チーム作りに尽力する。
平成30年には別の特別養護老人ホームにて2ユニットのユニットリーダーを兼務。
多職種との調整・連携、ご家族との関係づくり、職員指導・育成に従事。スタッフが働きやすい環境をつくる為、スタッフの意見を元にマニュアルの作成や業務改善に伴う変更点を見える化する等、システム面の整備に力を入れる。
また、多職種とフロアスタッフの良好な関係を維持する為、意見交換や相談をしやすくなるような仕組み作り、お互い(介護職と多職種間、利用者、ご家族)の信頼に繋がる技術面やケアの根拠の指導にも力を入れる。
小規模多機能型居宅介護事業所にて管理者として従事。
併設の住宅型有料老人ホームも管理。
地域密着型の施設として外部との連携、関係構築、利用者を囲うのではなく、社会から切り離さず地域の中でいかに生活するか?という、自分の理念に関わる部分を大いに学べた。
双方の信頼関係構築に繋がるケアの技術・根拠の指導についてもより一層力を入れる。